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<2004/12/31> ■「変身」(東野圭吾・講談社文庫) 世界初の「脳移植」手術が施された主人公の成瀬は、術後なぜか自分の人格 が変わっていくのを感じる。しかしそれは、知らされたドナーの性格とは相反 するものだった。疑問を持った成瀬は、ドナーの正体を探り始めるが…。 あまりにおもしろくて、夜更かししている場合じゃないのに(笑)ついつい 午前4時ごろまで一気読みしてしまった作品です。おかげでこのあと、寝不足 がたたって風邪をひいてしまいました(^^;。引っ越し準備で忙しいというのに、 我ながらいったい何をやっているのだ、とあきれてしまいましたが。 ストーリーのサスペンス性も謎解きの意外性も素晴らしく、おすすめです。 寝不足になってみたい方はぜひどうぞ(笑)。 ■「宿命」(東野圭吾・講談社文庫) 主人公の勇作がレンガ造りの病院の庭で出会った「サナエ」という女性と、 暗い目をした同年代の少年「晃彦」。そして10年後、警察官になった勇作は、 殺人事件の捜査を通じて、晃彦の妻となった自分の初恋の女性と出会う。 複雑にからみあった彼らの「宿命」とはいったい何なのか? この作品もおもしろかったです〜。さすがに自重したので(笑)寝不足にな ることはありませんでしたが、最後の最後に明かされる彼らの「宿命」には、 鳥肌がたつほどでした。 というわけで、以前読んだ「秘密」とこの2冊とで、間違いなくこれからし ばらくの間、個人的に東野圭吾祭りを開催することになりそうです(爆)。 <2004/12/20> ■「秘密」(東野圭吾・文藝春秋) スキーバスの事故に遭い、一命を取りとめた小学生の娘。しかしその意識は 実は同じ事故で亡くなった妻のものだった。とまどう夫と新しいからだと環境 に徐々に慣れていく妻。微妙にすれ違う彼らの未来はどうなっていくのか? 小学生のからだに大人の女性の意識が宿る、というある意味SFチックな設定 の作品です。前向きに事態に対処していく妻と変化についていけない夫とがす れ違うさまがリアルに描写されていて、読み応えのある1冊でした。 また物語の最後の最後で、題名の「秘密」のほんとうの意味があきらかになっ たときは、思わず目をむいてしまいました。東野さん、すごいっす(笑)。 あと、私はたまたま単行本を手に入れることができたのですけど、一見地味 な暗い赤一色の表紙カバーをめくると華やかな子ども部屋が描かれているので すが、読了後あらためて見てみるとこれが「ニクイ」演出なのがわかって最高 でした。おすすめの1冊です。 ■「小説たけまる 増刊号」(我孫子武丸・集英社) 一見ムックのように見える装丁の、実に凝った作りの短編集。たくさんの人 の手をわずらわせたらしい(編集後記より)我孫子氏のグラビア写真とか、我 孫子武丸と我孫子武丸の対談(爆)とか、名探偵鞠夫人形(人形シリーズ)の レプリカの通販もどき(裏表紙)とか、「かまいたちの夜」(我孫子氏が関わっ たゲームソフト)の広告とか、見ているだけでうぷぷと笑ってしまうような楽 しい1冊です。また、表紙のデザインは京極夏彦氏だそうな。豪華。 肝心の短編ももちろん粒ぞろいで、ホラーめいたノリの作品がなかなか不気 味で楽しかったです。 でもこの本、ブックオフではちゃんとした単行本として認識されてなかった ようで、我孫子氏のコーナーではなく「その他」として分類されてました(笑)。 1997年発行なので今からさがすのは大変かもですが、見かけたらぜひぜ ひご一読を。 |