| ハムスターも生き物ですので、からだの調子が悪くなったり病気になったりケガを
したりすることがあります。が、彼らは言葉で不調を訴えたりすることはできず、
しかも本能的に具合が悪い状態を隠す動物です。なので、ちょっとした彼らの変化を
見極め、私たち飼い主が彼らの体調を把握し、少しでも早く不調を発見して対処する
ことが重要です。 ここでは、ハムスターの身体症状を細かく分類し、それぞれに ついての要因や対処法を整理してみたいと思います。 ※ここに書いてあることは、すべてMIKAの経験・見聞によるものです。決して 鵜呑みにせず、参考程度にとどめていただければ幸いです。 また、 明らかな間違いやお気づきの点等がございましたら、雑記BBSかメールにてご指摘くださいませ。 参考資料:ハムスター学入門 斉藤久美子著 インターズー 他 <更新情報>★が追加したもの 2002.9.7 口、歯・排泄物に追加(情報提供:みほちゅさん、ひろみさん、しろあん) 2002.8.25 アップ |
| 部位 | 様子・症状 | 考えられる要因 | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 全身 | ぐったりしている | 暑さ・寒さに参っている | 気温・湿度の調節をする。衰弱がひどい場合は獣医の診察も必要。 |
| 内臓疾患による衰弱 | 素人には診断できない病気のことが多いので、他の症状と考え合わせた上で早急に獣医の診察を受ける。 | ||
| 老化により動きがにぶくなっている | ハムスターの年齢を考え合わせ、なるべく彼らの負担にならないよう環境を整える。 | ||
| 疲れて眠っている | 散歩や回し車の運動で疲れて、ぐっすり眠り込んでいることも。他に目立った身体症状が出ていなければ、全く問題なし。邪魔をせず存分に眠らせてあげてください。 | ||
| 急に仰向けに倒れる | 上から手を入れたりすると、びっくりしてひっくり返ることがある | ハムスターをおどかさないよう、なるべく低い位置から手をさしのべるようにする。 | |
| 神経系の不調により、立っていられなくなる | 早急に獣医の診察を受ける。 | ||
| 脱毛している、ハゲができている | 巣材や床材、トイレ砂によるアレルギー | パインチップでのアレルギー症状が多く見られる。原因を特定して環境を改善し、必要があれば獣医で診察を受ける。 | |
| 狭い入り口や硬い紙、ケージの網等でこすれる | 原因を特定し、環境改善を行う。 | ||
| ケガをしている | 脱毛の周辺に傷があれば、そこを消毒する。イソジンの消毒薬がおすすめ。化膿している場合は獣医の診察を受ける。 | ||
| ダニがついている | 獣医の診察を受け、駆除する。 | ||
| ホルモン関係の原因による脱毛 | 獣医の指導のもとに薬物療法を行う。 | ||
| 老化すると毛が薄くなりやすい | 年齢を考え合わせ、そっと見守る。 | ||
| 毛並みがなんとなくぺたっとしている | ストレス等で毛並みが悪くなっている | ストレス源を取り除き、そっとしておく。 | |
| 体調が悪く毛づくろいをする余裕がない | 病気の可能性が大きいので、獣医の診察を受ける。 | ||
| 腫瘍ができている | 原因は不明。ジャンガリアンにできやすいらしい。 | 速やかに獣医の診察を受け、指示に従う。可能であれば切除手術を、そうでなければ薬物治療を行う。 | |
| 耳 | 一部切れている、変形している | 子ハム時代等に他のハムとケンカしてケガをする | 様子を見て、聞こえに問題がないようなら心配なし。 |
| くしゃくしゃして張りがない | 寝起き | 起きてから時間がたって元に戻れば問題なし。 | |
| 何らかの病気の予兆 | 他の症状と考え合わせて、獣医で診察を受ける。 | ||
| 出血している | ケガ、中耳炎等の耳の病気 | どこから出血しているのか見極め、早急に獣医の診察を受ける。 | |
| 目 | 開かない、目やにでくっついている | 結膜炎やアレルギー等、目の病気の可能性が高い。 | 獣医の診察を受け、目薬を処方してもらう。 |
| 黒目が飛び出している | びっくりしたり、首の後ろをつままれると飛び出して見えることがある。 | ハムスターが落ち着くまで待つ。 | |
| 黒目の中心が白くなる | 老化等で白内障を患っている。 | 獣医の診察を受ける。また、失明することが多いので、ハムスターの負担にならないよう環境を整える。 | |
| 鼻 | 鼻水が出る | 風邪をひいている | ひどくなると命にかかわるので、早急に獣医の診察を受ける。 |
| 出血している | いわゆる鼻血 | 病気の可能性が大きい。早急に獣医の診察を受ける。 | |
| 口、歯 | エサを食べたいのに食べられない | 不正咬合により固いものがかじれない | 口の中を点検し、かみ合わせの悪い歯を獣医で切りそろえてもらう。エサは柔らかく食べやすいものを与える。 |
| エサを食べない | 内臓等の病気で食欲がない | 早急に獣医の診察を受ける。 | |
| エサが気に入らない | 様子を見て、食べるエサに切り替える。 | ||
| ★口腔内に炎症等がある | 命にかかわることがあるので、早急に獣医の診察を受ける。 | ||
| 鳴き声を出す(じーじー、ちゅん、チチッ等) | 寝言、老化 | なぜ鳴くのかよくわからないが、眠っているときや老化によって鳴き声をあげることがある。他に深刻な症状がなければ特に心配はない。 | |
| ストレスへの抗議の意味 | ハムスターにとってイヤなことをされると、怒って鳴くことがある。ストレス源をたち、そっとしておく。 | ||
| 複数ハム同居によるケンカ | ハムスターは単独飼育が原則。鳴き声が聞こえるほどケンカをするときはすぐ別居させる。 | ||
| 病気や妊娠で気が立っている | 状況を把握し、獣医に相談するか、そっとしておく。 | ||
| ケージ等をかじる | 何らかの不満や訴えがあると思われる | よく観察して、ハムスターの要求を満たすよう努力する。それでもケージかじりをやめないときは、不正咬合のおそれがあるので、水槽タイプに切り替える。 | |
| 人間の手等をかじる | エサだと思っている | ハムスターの頭の中で、「エサをくれる人の匂い=エサ」という図式ができている可能性が大きい。ケガをしない程度にかじらせておくか、軍手等を使ってかじられないよう工夫する。 | |
| 触られるのをイヤがっている | 極力触らないようにする。どうしても必要がある場合は、ケガしないよう軍手で保護する。 | ||
| ほお袋 | 大きく膨らんでいる | ほお袋の中に運ぶエサがたくさん入っている | 特に問題なし |
| 人間の手の上等で中身を出す | ストレスを受けている状態。 | すぐにストレスを軽減してあげる。 | |
| 中身にふんが混じっている | ハムスターには食糞の習性があり、そのための行動 | 特に問題なし。 | |
| 口からほお袋が出ている | ほお袋脱という病気 | 早急に獣医の診察を受ける。 | |
| しきりにほお袋から物を出そうとするが成功しない | ほお袋に異物が入っていたり、古いエサがくさっていたり、くっつきやすい物が入っていたりして、中身が出せなくなっている。 | ぬるま湯にひたした綿棒で掃除する。ひどいときは獣医の診察を受けてきれいにしてもらう。 | |
| 前足、後ろ足 | 歩き方がおかしい | 骨折、ケガをしている | 早急に獣医の診察を受ける。 |
| 神経症状を起こしている | 病気等が原因で神経に影響が出、まっすぐ歩けなくなったりぐるぐる回ったりする。早急に獣医の診察が必要。 | ||
| 爪が伸びている | 爪がうまくけずれていない。 | 固いエサを与えたり、床材を工夫して自然にけずれるようにする。切る場合は出血させないように気をつける。自信がないときは獣医に頼む。 | |
| お腹 | おへそのあたり(Jハム等)・横腹(Gハム)から液体が出ている | 臭腺からの分泌物(なわばりに匂いつけをするらしい) | 極端に量が多くなければ特に心配なし |
| 腹部が妙に大きく膨らんでいる | 内臓の病気からくる「腹水」の可能性が大きい | 早急に獣医の診察を受け、指示に従う。 | |
| 排泄物 | 尿量が極端に多い、少ない | 水分摂取量にもよるが、その症状が続くようなら病気の可能性が大きい | 獣医の診察を受ける。できれば尿を採取して持ち込むとなおよい。 |
| 尿の色が不自然(妙に黄色い等) | 肝臓、腎臓の病気の可能性が大きい。 | 早急に獣医の診察を受ける。 | |
| 尿が白濁している | ゴールデンハムスターがこのような尿をする、という報告がある。脂肪分の関係らしいが、詳しいことは不明。 | ゴールデンならたぶん心配なし。他のハムスターだと病気の可能性があるので、獣医の診察を受ける。 | |
| 尿に血が混じっている | 結石等泌尿器系の病気と思われる | 早急に獣医の診察を受ける。 | |
| 尿が臭う | ハムスターの尿はわりと臭いがきつい | トイレのそうじをこまめにするか、脱臭剤を置く。 | |
| ふんの量が多い、少ない | 食べたエサの量にもよるが、極端に少ない場合は便秘の可能性も。 | ハムスターをよく観察して、エサの量や水分等を調節する。 | |
| ★ストレス性の便秘 | ストレス源をなくし、水分の多い消化のよいものを与える。 | ||
| ふんの色が変わっている | 通常は黒か濃い茶色だが、食べたエサの影響で色が変わることがある。 | エサを変えてみる。 | |
| ふんの色が白っぽい | 悪性腫瘍や内臓の病気等で、きちんと栄養が吸収されていない可能性がある。 | 獣医の診察が必要。 | |
| ★抗生物質等の強い薬の影響 | 獣医の指示を受ける。 | ||
| 下痢をしている | 細菌性、ストレス性のものがある。 | 命にかかわることが多いので、早急に獣医の診察を受ける。 | |
| ふんを食べている | ハムスターには食糞の習性がある | 特に心配なし | |
| ふんが臭う | ふだんはほとんど臭わないが、下痢をしたりすると臭うことがある | ふんを速やかに片づける | |
| 生殖器 | オスの下腹部が膨れている | ハムスターの睾丸。からだの大きさに比べてかなり大きいので、最初は驚くことが多い(^^;。 | 特に心配なし。 |
| 睾丸の先端に赤いものがある | 副睾丸と呼ばれるもの。通常は睾丸の中に入っているが、たまに外に出てくるハムスターもいる。 | 特に心配なし。 | |
| 睾丸の大きさが変わる | 寒いと中へ、暑いと外へ、気温によって出し入れをする。 | 特に心配なし。 | |
| オスの生殖器が赤い | ふだんは中に入っている部分がなんらかの理由で外に出ている | ずっと出ていたり、痛そうにしていたら獣医の診察を受ける。 | |
| メスの下腹部から出血している | 子宮関係の病気の可能性が高い | 獣医の診察を受ける | |
| メスの下腹部から半透明の粘液が出ている | 発情期に出す分泌物 | 特に心配なし。ただし、妙に量が多い等の異常が見られるときは他の病気の可能性もあるので、獣医の診察を受ける。 |